数字は語る。前回、お金に色をつけるための目の付け所についてお話ししました。お金が何に使われていて、借り入れはどうやって返済するのか。さて、ここで気付きますね。その通りです。決算書です。これまでのお金の流れは決算書に表れているのです。銀行員は決算書を穴の開くほどみます。そして、決算書の数字が語りかける言葉を聞きます。ジーッと眺めていると、どのようにして今に至ったのか、歴史や考え方を数字が教えてくれるのです。ここで、色がついていないと、あれっ?と必ず引っかかります。そうなると、その原因を解明しないと先に進めません。融資どころではないのです。根掘り葉掘り聞かれることでしょう。逆に言うと、色さえついていれば、良しにつけ悪しきにつけ、納得するのです。決算書は過去の話です。今更どうすることもできませんね。思い切って、ここで過去を清算してしまいましょう。それが未来への第一歩になるのです。2016.10.24 13:08
セミナー開催のお知らせ11月に資金調達セミナーを開催する予定です。資金調達のポイントや、銀行員との付き合い方など、元銀行員として審査担当者の裏話などお伝えしたいと考えています。興味のある方、是非お立ち寄りください。詳細はおってここでお知らせします。2016.10.08 06:30
お金に色をつけるとは?町の経営サポーターズ 大空高志です。元、都市銀行の審査・営業担当で、現在はメーカーに勤務しています。働きながらMBAも取得し、それらの経験から貸す側、借りる側の両方の視点から、資金調達のノウハウをお伝えしていきます。前回、事業に対する強い思いを相手に理解してもらうことが大切だと話しました。さて、では相手に理解してもらうにはどのように伝えると良いのでしょうか。お金を借りるためにはお金を借りるための伝え方のポイントがあるのでしょうか?貸す側から見たときに何が一番重要かを考えみましょう。それは、貸したお金がちゃんと返ってくるかどうかということになりそうです。このお金が何のために使って、どうやって返済する。その説明がなるほど、これならちゃんと返ってくるな、と納得できれば良いのです。さあ、そのお金は何に使いますか?機械設備ですか?工場増築ですか?売上が増えて運転資金が必要ですか?突発事態で資金が足りませんか?ここで気づくことがありますね?借りたお金の使い途があれば、それを返済するためのお金がどこから生み出されるかが見えてきます。このなんのために借りたお金が、そこに使われて、そのお金が返済されるという一連の流れをはっきりとさせることを、お金に色をつけるといいます。本来、お金に色はありません。ひとたび財布に入ったら、お金はお金です。しかし、そこを敢えて色をつける、流れを区分けしてはっきりとさせるのです。2016.08.21 04:15
お金にまつわるよもやま話町の経営サポーターズ 大空高志です。元、都市銀行の審査・営業担当で、現在はメーカーに勤務しています。働きながらMBAも取得し、それらの経験から貸す側、借りる側の両方の視点から、資金調達のノウハウをお伝えしていきます。世の中に提供したいものがある。提供できるものがある。それを提供するために事業を起こしたい。それを提供し続けるために事業を続けたい。そのために必要なことは?その一つはお金なのでしょう。事業を起こす、大きく育てる、続ける、それはお金を回すことに他なりません。自分で少しづつお金をためて回すことができるのであれば、それが一番でしょう。しかし、そのためには長い時間がかかります。短い人生、時間は待ってくれませんね。ではどうすれば良いか?どこかからお金を借りてくるという方法を取るのでしょう。どうすれば借りられる?どこで借りれば良い?何が必要?謎に包まれたこれらの疑問を、かつて金融機関で融資を担当していたときの経験、その後一般企業に身を転じた経験をもとに、少しづつ紐解いていきたいと思います。事業で必要なお金を借りることは資金調達です。単に借金ではありません。どのような目的に使うかによって、調達先を選びます。調達先によって返済期間が違います。返済期間が違えば返済方法も変わります。ということは、そのお金を何に使うのか、どのように世の中の役に立てるのかを、調達先にしっかりと伝えることが何より初めに最も大切です。事業に対する強い思いを相手に理解してもらいましょう。どのように伝えると良いのか、次回、考えていきます。2016.05.12 12:15