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お金に色をつけるとは?

町の経営サポーターズ 大空高志です。元、都市銀行の審査・営業担当で、現在はメーカーに勤務しています。働きながらMBAも取得し、それらの経験から貸す側、借りる側の両方の視点から、資金調達のノウハウをお伝えしていきます。前回、事業に対する強い思いを相手に理解してもらうことが大切だと話しました。さて、では相手に理解してもらうにはどのように伝えると良いのでしょうか。お金を借りるためにはお金を借りるための伝え方のポイントがあるのでしょうか?貸す側から見たときに何が一番重要かを考えみましょう。それは、貸したお金がちゃんと返ってくるかどうかということになりそうです。このお金が何のために使って、どうやって返済する。その説明がなるほど、これならちゃんと返ってくるな、と納得できれば良いのです。さあ、そのお金は何に使いますか?機械設備ですか?工場増築ですか?売上が増えて運転資金が必要ですか?突発事態で資金が足りませんか?ここで気づくことがありますね?借りたお金の使い途があれば、それを返済するためのお金がどこから生み出されるかが見えてきます。このなんのために借りたお金が、そこに使われて、そのお金が返済されるという一連の流れをはっきりとさせることを、お金に色をつけるといいます。本来、お金に色はありません。ひとたび財布に入ったら、お金はお金です。しかし、そこを敢えて色をつける、流れを区分けしてはっきりとさせるのです。

お金にまつわるよもやま話

町の経営サポーターズ 大空高志です。元、都市銀行の審査・営業担当で、現在はメーカーに勤務しています。働きながらMBAも取得し、それらの経験から貸す側、借りる側の両方の視点から、資金調達のノウハウをお伝えしていきます。世の中に提供したいものがある。提供できるものがある。それを提供するために事業を起こしたい。それを提供し続けるために事業を続けたい。そのために必要なことは?その一つはお金なのでしょう。事業を起こす、大きく育てる、続ける、それはお金を回すことに他なりません。自分で少しづつお金をためて回すことができるのであれば、それが一番でしょう。しかし、そのためには長い時間がかかります。短い人生、時間は待ってくれませんね。ではどうすれば良いか?どこかからお金を借りてくるという方法を取るのでしょう。どうすれば借りられる?どこで借りれば良い?何が必要?謎に包まれたこれらの疑問を、かつて金融機関で融資を担当していたときの経験、その後一般企業に身を転じた経験をもとに、少しづつ紐解いていきたいと思います。事業で必要なお金を借りることは資金調達です。単に借金ではありません。どのような目的に使うかによって、調達先を選びます。調達先によって返済期間が違います。返済期間が違えば返済方法も変わります。ということは、そのお金を何に使うのか、どのように世の中の役に立てるのかを、調達先にしっかりと伝えることが何より初めに最も大切です。事業に対する強い思いを相手に理解してもらいましょう。どのように伝えると良いのか、次回、考えていきます。